「おきなわ南風」発足 県議会与党会派、再編を完了


社会
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 県議会与党会派の「おきなわ」(平良昭一氏、新垣光栄氏)と「南風(ぱいかじ)」(次呂久成崇氏、仲宗根悟氏、翁長雄治氏)が1日付で合流し、新会派「おきなわ南風」(所属5人)が発足した。会派長には旧おきなわ会派長の平良氏が就いた。昨年の県議会6月定例会前から続いてきた与党再編が完了した。

 昨年4月のうるま市長選で、辺野古新基地建設反対で一致する「オール沖縄」が市政奪還に向けて候補者を擁立した一方で、旧おきなわが自民、公明とともに相手候補を推薦するなどしたことから、他の与党会派と距離が生じていた。今年9月に任期満了を迎える県知事選に向け、玉城県政を支える県議会与党の結束を図ろうと、一部議員が主導して与党会派の再編議論が浮上していた。

 当初は共産を除く大会派構想が持ち上がったが頓挫。既存会派が分裂し、会派が統合・新設した経緯がある。その後も南風とおきなわは統合に向けて断続的に協議し、昨年12月に合意した。

 平良氏は「県民目線の5人が集まった。保守・中道、革新、経済界を巻き込む、翁長雄志氏がつくった本来の『オール沖縄』再構築を目指したい」と述べた。

 (大嶺雅俊)