2022年を迎え、県内企業の多くが4日から気持ちを新たに業務を始めた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」感染が県内でも広がる中、県内主要企業の代表者に今年の抱負やキーワードを語ってもらった。事業やサービスの展開を通じて、コロナ禍で停滞する県内経済の好転を期す経営トップの思いを紹介する。
プラスαの価値創造
本永浩之沖縄電力社長 総エネ事業の加速、おきでんDX、成長分野の取り組みなど着実に推進し、トップライン拡大と攻めの効率化で経営課題解決へ邁進(まいしん)する。再エネ主力化と火力電源のCO2削減、産学官連携でカーボンニュートラルに挑戦する。創立50年を迎える。エネルギーの安定供給とともに、プラスαの価値を創造・提供し、沖縄の未来を創る。
創業百年を展望
呉屋守將金秀グループ会長 1947年に創業し、戦後の沖縄とともに歩んできた。おかげさまで今では5千名を抱えるグループ企業に成長し、様々な面で一定の成果を上げたと言えるだろう。そこから新しい時代へ進むためには、既成概念に捉われない多様かつ自由な提案を積極的に取り入れ、金秀グループにしかできない価値を提供していきたい。
地域と協働
大野惠司イオン琉球社長 今年は地域と協働がテーマ。地域の方々にどう喜んでいただけるか、知恵を出し、買い物課題や要望を叶えるような取り組みが必要。行政と組んでの施策、取引先や大学、学生らと一緒にできることを推進していきたい。また、県内の優れた特産品を国内外へ発信し、地域に根ざした小売業として企業価値を共に創り上げていく。
事業者へ伴走支援
川上康琉球銀行頭取 本年は復帰50年という節目の年であり、アフターコロナを見据えた県経済回復に向けて、経営改善支援に取り組んでいくという覚悟の年になる。長期借入金の一本化、資本性ローンの提供、事業再生など伴走型の支援を実現する。また気候変動問題を地域と共に共有し、持続可能な社会の実現に向けてつながりを深めていく。
地域社会の発展
新城一史沖縄海邦銀行頭取 復帰50周年の節目の年に、5年後、10年後の未来を見据え、県経済の力強い回復と発展を後押しするため、地域金融機関として地域に根ざした金融サービスの提供に尽力する。お客さまの多様なニーズに対してスピード感を持って応えるためにも、人財育成の取り組みにも注力する。