ビジネスで社会課題の解決を 起業家と学生交流会 琉球フロッグス


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ゲスト審査員や観覧者らを前に半年間の取り組みを発表する琉球frogs13期生ら=12月18日、那覇市のぶんかテンブス館

 社会課題の解決に取り組む起業家や学生らが交流するイベント「琉球frogs13期 LEAP DAY(リープデイ)」(同実行委員会主催)が12月18日、那覇市のぶんかテンブス館で開催された。琉球frogs13期生はこれまで半年間、国内外の起業家や投資家を講師とした研修を受けて、自分が解決したい社会課題とその解決のためのビジネスを構築してきた。リープデイではこれまでの取り組みや今後のビジネス展開などについて発表し、ゲスト審査員からアドバイスを受けた。

 半年の成果を発表したのは5人。読谷高校2年の比嘉雄翔(ゆうと)さんはゴミ拾い活動で恋人探しができるマッチングサービスについて発表した。

 沖縄クリスチャンスクールインターナショナル高1年の藤田元さんと琉球大3年の古川純さんは、英語を学びたい日本人と日本語を学びたい外国人をつなげるサービスについて説明した。

 琉球大4年の崎濱花鈴さんは、豆腐店から大量に発生するおからの廃棄問題とプラスチックゴミ削減を目指して、おからで作った食べられるスプーンなど、おからの利活用をビジネスにした取り組みを紹介した。

 中部農林高2年の金城茜里(あかり)さんは、貧困世帯の子どもたちのキャリア選択肢が少ないことを社会課題とし、さまざまな職業従事者と触れ合えるサービスを提案した。ゲスト審査員は、鋭い指摘や疑問を投げ掛けつつ、学生たちのアイデアや行動力にエールを送った。

 おからの利活用について提案した崎濱さんは「見つけた課題をどう解決できるのか、その一歩目をどうしたらいいのか今まで分からなかった。トライアンドエラーが大事だと学んだ」と学びを振り返った。

 (嘉数陽)