夏は冷麺、冬はスンドゥブ求めて地元客が通う バリューダイニングあいりん(宮古島市)<うちなー味まーい41>


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一番人気の海鮮スンドゥブ(1300円)

 赤いスープがぐつぐつと音を立てて、耳をくすぐる。熱く真っ赤なスープをすすると海鮮に肉、野菜が一体となった深いうまみが染みわたり、唐辛子が後味を締める。北風が身に染みる冬にぴったりの1杯が宮古島で人気を集めている。

 宮古島市平良に昨年3月オープンした「バリューダイニングあいりん」。夏は店舗で手打ちする冷麺に行列ができ、冬はスンドゥブを求めて地元客が通う。季節を問わず満腹、満足請け合いの本格韓国料理が味わえる人気店だ。

 看板メニューの一つスンドゥブは海鮮スンドゥブやとろける牛すじが魅力の牛すじスンドゥブ、トマトチーズなど7種類。貝から丁寧にとっただしに島とうがらしやトウバンジャンで辛みをプラスした自慢のスープがベースだ。お好みで辛さ調整もできる。

 7種のうち、最も人気なのが海鮮。尾頭付きのエビにワタリガニ、アサリに豚肉、島豆腐、卵が石鍋で踊る。エビとカニのうまみが溶け出したスープにしゃきっとしたタマネギの甘み、豚肉のコクが後を引く。にじむ汗を拭きつつあっという間に完食した。

 同店マネジャーの丸山徳久馬さんは「島の皆さんに気軽に本格的な韓国料理を楽しんでほしいと開店した。気軽に食べに来てほしい」と話した。

 営業時間は午前11時~午後3時半、午後4時半~午後9時。水曜定休。持ち帰りも対応している。宮古島市平良下里208の7、(電話)0980(73)6565。

(佐野真慈)

「気軽に食べに来てほしい」と呼び掛ける丸山徳久馬さん