10日の成人の日を前に、沖縄県内では9日、成人式開催のピークを迎えた。多くの自治体は式を中止・延期したが、実施した自治体では、入場前の抗原検査やオンライン方式の導入による感染対策を施すなど、例年とは異なる雰囲気の式典となった。
名護市の成人式は、オンラインで開催された。新成人の多くは、晴れ着姿で名護市民会館周辺を訪れた。会場には入れなかったが、中学校ごとに記念撮影を行った。
中学校時代の同じ部活のメンバーと一緒にいた、玉城輝(きらり)さん(20)は「お酒が飲めるようになったがその分責任も出てきた」と気を引き締める。「コロナ感染して会えなくなった人もいる」と残念そうに話した。
同日の市の新規感染者は95人。オンラインで中継された式典であいさつした渡具知武豊市長は「式典終了後は友人同士で集まらず、同居家族と過ごしてほしい」と呼び掛けた。