那覇の保育40施設コロナ休園、保育対象も一部職種の保護者に限定


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 那覇市内の保育園、こども園など就学前教育保育施設246カ所のうち、職員や園児の新型コロナウイルス感染により、12日時点で40カ所(約16%)が休園している。第5波が襲った8月には最大時で12カ所が休園したが、これまでにない規模で影響が広がっている。感染急拡大を受け、市は1月13日から保育対象を一部職種に就く家庭に限定する「特別保育」を始めた。31日まで。

 4~12日に感染が確認された市内の園児や職員は計111人。昨年12月はゼロだった。1月に感染者が出たが、周囲に感染させる恐れのある期間に登園・出勤せず休園に至らなかった施設は23カ所ある。

 特別保育の対象は、保護者全員が(1)社会生活を維持する上で事業継続が求められる職種(2)社会福祉サービスなどの職種(3)そのほか、やむを得ない事情がある人―のいずれかに該当し、かつ休暇の取得が困難な場合とする。15日までは調整期間として柔軟に対応する。

 公立施設では登園しなかった日の保育料などは減免され、私立施設も減免した場合は市が財政支援をする。市の担当者は「今の情勢を踏まえ、保護者も雇用主も特別保育にご理解いただきたい」と話した。

 (伊佐尚記)