「大きい!」体長24メートルの巨大クジラを体感 小学校で講話 沖縄・恩納村


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クジラについて説明を受ける児童ら=恩納小学校体育館

 【恩納】恩納小学校多目的室でこのほど、6年生40人が「鯨の話」の講話を受けた。北極海まで行きクジラの研究をする日本鯨類研究所の後藤睦夫博士を講師に迎えた。

 クジラの仲間と魚の違いなど講話を聞いた後に体育館へ移動して、体長7メートルのミンククジラが描かれた布を観察した。床に置かれた布を児童たちが広げると、体長24メートルのシロナガスクジラが表れ、その大きさに驚きの声が上がった。講師は児童にクジラの目、鼻、耳、手、足はどこにあるか問題を出した。

 講師はクジラの視力が0・1程度で、耳の骨があるのはクジラだけで骨伝導で音を感じること、小さな骨盤があるのは足が退化した結果であることを説明した。シロナガスクジラは7~8メートルの子どもを尻尾の方から生み、130~150歳ぐらい生きることや、年齢は耳あかの年輪で知ることができることなど、興味深い話が続いた。

 教室に戻ると「鯨と日本の開国との関連」の話題のほか、クジラを研究するため5カ月間、船団を組み南極まで行き、調査した際の方法などを紹介した。

 山内悠史さんは「子どもが大きく生まれることや、尻尾の方から出てくることを知り面白いと思った」と話した。上間結衣菜さん、前泊美羽さん、眞壁優奈さんは「クジラは種類によって大きさも特徴もいろいろあるのが分かった。体育館で大きさを実感できて良かった」と、それぞれ感想を述べた。

(小山猛三郎通信員)