感染対策、準備も万全 名護市長選挙、きょう告示


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 23日投開票の名護市長選は現職の渡具知武豊さん(60)と、新人の岸本洋平さん(49)による一騎打ちとなる見込み。告示日を翌日に控えた15日、両陣営の選挙事務所では選挙戦に向け、支持者らが慌ただしく準備作業を進めていた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、両陣営は感染対策に気が抜けない様子だった。 (’22名護市長選取材班)

渡具知陣営 「気を抜かず駆け抜ける」

 名護市宮里にある渡具知陣営の事務所では、午前中から与党市議や支持者らが慌ただしく出入りし、事務所隣の駐車場は車で埋め尽くされた。イメージカラーの緑の上着を羽織った関係者らは、配布用のチラシや名刺などを封筒に入れる作業を黙々とこなした。

 「全力で戦うつもりだが、コロナに感染したら活動ができなくなる」。陣営関係者は感染対策に神経をとがらせる。テーブルには飛沫(ひまつ)防止膜を設置。空気の入れ替えのため、室内には扇風機が回り、検温も1日に2回実施しているという。

 渡具知さんの次女志織さん(22)は「現職だが気を抜かず1週間駆け抜けたい。若い人に政策をもっと浸透させたい」と意気込んだ。

岸本陣営 「一体感と熱気を感じる」

 市宮里にある岸本陣営の事務所には支援者が続々と応援に駆け付けた。新型コロナウイルス感染予防のため飛沫(ひまつ)防止シートを張った事務所内で、マスク姿のスタッフがハガキの準備などに追われた。

 コロナ禍で、従来の選挙活動とは異なるさまざまな制約がある。スタッフらは「士気を高めるには雰囲気も大事。和やかながらも感染防止に努め作業している」と語る。

 前回市長選でも稲嶺陣営を手伝った村山友子さん(60)は「常に本番の気持ちだが、いよいよだ。熱気と一体感を感じる。できることは全てやり尽くす」と語った。陣営幹部は「市民に向き合う市政に変える。全力で戦う」と力を込めた。