感染拡大「反基地活動に利用」辛坊氏ラジオで持論 沖縄でのコロナ巡り


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 県内で新型コロナウイルスのオミクロン株感染が広がっていることを巡り、パーソナリティーの辛坊治郎氏は4日のニッポン放送のラジオ番組で「反米・反基地活動に使って『できるだけ重症化して人がどんどん死んだらいい』って心の内で思っているんじゃねーかという、ものすごくうがった見方が出かねないような方向性の議論になっている」と発言した。

 番組「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」で感染対応について持論を述べた中で発言。米軍起因の感染拡大をより問題化させるため、被害拡大を望む考えがあるとの主張と受け取れる。

 本紙が発言の根拠を尋ねると辛坊氏は「放送でしゃべったことが全てだ」とコメントした。ニッポン放送は本紙の取材に「この表現は、誰かが実際に望んでいるという趣旨でなされたのではなく、不謹慎と評価すべきでない」とした。

 辛坊氏は「米国にはどんなヘイトスピーチも可能というのが今、沖縄一部メディアの状況」とも述べた。本紙は「一部メディア」「ヘイトスピーチ」が何を指すか尋ねたが明確な答えはなかった。一般的にヘイトスピーチは、民族や国籍など集団や個人の属性に基づく差別的な言動や発言を指す。ニッポン放送は「あくまで『メディアの状況』に対する辛坊氏の見解で、表現の自由の範疇(はんちゅう)だ」と答えた。

(明真南斗)