八重瀬町長選再選、新垣安弘氏に聞く 心地よい観光地目指す 都市部と田園、融和した町に


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1期目を振り返り、2期目の町政運営について語る新垣安弘氏=18日、八重瀬町役場

 【八重瀬】18日に告示された八重瀬町長選で現職の新垣安弘氏(66)=自民、公明推薦=が無投票で再選を果たした。旧東風平町と旧具志頭村の合併から16年を迎えた町政運営などについて聞いた。

 ―無投票となった。

 「これまでのまちづくりや町議15人中12人が支援したことを踏まえると一定の信任を得られたと思う」

 ―1期目の実績は。

 「財政を立て直し、財政調整基金を3億円から10億円に伸ばし、町の借金も減らした。屋宜原には4月に開館する図書館や学童保育が入った複合施設を建設した。町営プールも民間の力を借り温水プールに変えた。いずれも官民連携でできた。民間と連携した町民サービスの推進に手応えを感じている」

 ―2期目の取り組みは。

 「謝花昇資料館を含め、町の伝統芸能の発信拠点となる複合施設を建設したい。観光物産協会(仮称)を設立し、八重瀬らしさのある観光振興を進めたい。町の北部地域の市街化区域化に向け、県と調整を続ける。雇用促進や南部広域の発展のためにも企業誘致も進めたい。教育や人材育成の面では、向陽高校を中高一貫高にするよう引き続き県に求めていく」

 ―どんな町にしたいか。

 「都市部と田園地域が融合した町にしたい。旧東風平地域は都市化してきた。旧具志頭地域は自然などの観光資源が豊富。オーバーツーリズムにならず、住民にとっても心地よい八重瀬らしい観光地を目指したい。プロサッカークラブや野球チームのキャンプを誘致し、スポーツツーリズムも伸ばしたい」

 ―新型コロナ対策は。

 「ワクチンの3回目接種を前倒ししていく。これまで同様に、町費で無料のPCR検査を受けられるようにしていく。第5波から実施している自宅療養者の支援も続ける」

 ―2期目の抱負は。

 「職員と心を合わせ一丸となって取り組んでいく。これまでの4年間以上に頑張る決意だ。周辺自治体とも連携し課題解決に向けて取り組んでいく」
 (聞き手 照屋大哲)