沖縄の病床使用率57%→実態は74% 欠勤511人、重点21医療機関なお制限


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 新型コロナウイルスによる感染や濃厚接触により相次ぐ医療従事者の欠勤数は511人となり、前日比で100人減少となった。濃厚接触者の待機期間が短縮された影響が大きいものの、重点医療機関21カ所では診療制限が続いており、通常体制に戻れないのは救急部門16カ所、一般診療8カ所となっている。

 沖縄県内の医療フェーズは最高の5で、コロナ専用病床を最大635床確保する計画だ。18日時点の入院患者は367人で最大確保病床を母数にした国基準の病床使用率は57.8%。しかし、現状は498床しか確保できておらず、実際の病床使用率は約74%に上る。県の糸数公医療技監は「地域によっては入院調整が難しい。健康管理に気をつけ、高齢者や基礎疾患がある方は早めに受診してほしい」と呼び掛けた。

 職員や利用者が感染している福祉施設は79カ所で、内訳は高齢者施設75カ所、障がい者施設4カ所。入院できずに施設内療養の患者は126人と増えている。(嘉陽拓也)