沖縄県は19日、新たに1433人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計感染者は7万502人となり、6万人を突破した12日から1週間で7万人を超えた。年代別では10歳未満が最多の227人で10代が226人。10代以下で31・6%に達し、全体の3分の1程度を占めた。
高齢者にも感染は拡大しており、90歳以上29人、80代35人、70代は46人、60代は109人となっている。糸数公医療技監は「福祉施設内で高齢者の感染が増え、中等症や重症が増えている」と懸念した。
入院患者は384人で重症6人、中等症は213人と増加が続く。感染などによる医療従事者の欠勤は計454人で、15日の最多705人から減少を続けている。 宮古島市で発生したクラスター(感染者集団)2例の発表もあった。事業所で計5人、親族間の計11人がそれぞれ年末年始の会食で感染したという。19日の米軍関係の感染は集計中とした。
県は同日、高齢者のPCR検査を確保するため、沖縄市の県総合運動公園駐車場と豊見城市の豊見城城址跡地西側駐車場に設置する接触者PCRセンターで、61歳以上を対象に1日計300人の検査枠を拡充した。2カ所で1日最大1100人の検査に対応する。
県は9カ所目となる軽症者用の宿泊療養施設を19日から那覇市で稼働した。施設数は計9カ所、部屋数は計930室となった。 (嘉陽拓也)
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