コロナ急増で献血ピンチ 今月だけでバス出張18件がキャンセル


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くもじ献血ルーム=那覇市久茂地

 新型コロナウイルス感染急増の影響で献血がピンチだ。県赤十字血液センターによると、出張して血液を集める献血バスの受け入れが今月だけで18件キャンセルになった。キャンセル分の穴埋めをしているが、18日時点で計画より約100人分足りていない。血液は九州全体を一元管理しているため、今のところ不足分は他県から供給されるが、影響が長期化すれば不足の恐れもある。

 沖縄県赤十字血液センターは那覇市久茂地に献血ルームを常設しているが、献血バスで集める血液が多く、全体の8割超を占めているという。今月は18日時点で1480人分を確保する計画だったが、実際に集まったのは1372人分だった。

 同センターは献血経験者に電話やメールで呼び掛けているが「濃厚接触者になった」「子どもの保育所が休みになり、家から出られない」などの理由で断られるという。

 福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎の各県は18日に新型コロナ新規感染者の過去最多を更新。九州全体で献血不足が懸念される。

 同センターは商業施設などに献血バスを出し、協力を呼び掛けている。バスの予定は次の通り。

▽20日イオン具志川店(午前10~11時半、午後1~4時)、メイクマン豊見城店(午前9時半~11時半、午後1~4時半)

▽21日那覇中央郵便局(正午~午後5時)

▽23日イオン名護店(午後2~5時)
 (稲福政俊)