首里城、エイサー…「美ら島」沖縄をキルトで描く 2Mの大作、世界23カ国で展示


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「美ら島・ウチナー」を紹介する松田弘子さん=12日、浦添市経塚のパッチワーク教室「キルトスペース・パインツリー」

 【浦添】浦添市経塚にあるパッチワーク教室「キルトスペース・パインツリー」店主の松田弘子さん(78)の作品「美ら島・ウチナー」は、首里城や琉球舞踊、チョンダラー(エイサー)をデザインしている。芭蕉布や久米島紬の生地を使用した217センチ角の作品で、世界23会場を巡回展示した大作となっている。

 松田さんはパッチワークを始めて50年以上のキャリアを持つベテランの作家だ。作品は日本手芸普及協会の「和のキルト100作品」に選定され、2002年から04年にかけて日本各地やアメリカ、フランスなど、世界23会場で巡回展示され、書籍でも紹介された。

 デンマーク展では地元紙で特集が組まれて話題となり、東京ドームの展示会ではキルト会で著名な三浦百恵さんらと共に出展した。3年前には、教室を那覇市首里から自宅内に移転した。

 教室内には大作の他にも十二支の干支キルト作品やバッグ、人形、小物などの商品を展示販売している。松田さんは「50年以上やっていても新たな発見がある。想像通りに仕上がると、ワクワクして楽しい」と思いを述べた。

 営業時間は午前10時~午後4時。日曜、祝日定休。問い合わせは(電話)098(878)8777。

 (喜納高宏通信員)