「県内一美しい」羽地内海、ワルミ橋…古里・屋我地島をカレンダーに


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カレンダーに掲載した「済井出高台から大石への一本道」と同じロケーションで写真に収まる松田正一さん=18日、名護市済井出

 【名護】名護市済井出区出身で、現在市大西区在住の松田正一さん(79)が「美しき屋我地島」と題した2022年のカレンダーを製作し、屋我地地域の公民館や区民ら関係者に無料で配布している。

 生まれ育った島への愛着は年を重ねるごとに増し、松田さんは「県内の数ある離島の中で屋我地島が一番美しい」と思いを語った。1972年に始まった島の土地改良事業で内陸部は大きく様変わりしたものの、周辺の小島は昔と同様にその景観を残している。屋我地支所や嵐山から眺める羽地内海、済井出のシンボル的存在の大石(ウプシ)、島に架かる三つの橋(屋我地大橋、古宇利大橋、ワルミ橋)など松田さんお気に入りの15景をカレンダーに収めた。

 土地改良以前の島の風景も脳裏に焼き付いている松田さん。「周辺小島は原風景のまま残っており、若い人たちに島の美しさに誇りを持ち、それをずっと大切にしてもらいたい。年配の方には昔をしのぶ、よすがになればいいですね」と、カレンダー作りの動機を語った。

 (嶺井政康通信員)