高校生が開発したシューマイ、新石垣空港で販売 八重山農林高校産の豚と野菜使用


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八重山農林高生が学校産の具材を使って開発した「美らしゅうまい」(提供)

 【石垣】石垣市の八重山農林高校3年生2人がこのほど、校内で育てた豚や野菜を使ったシューマイを開発した。JALグループなどとのコラボ商品で、20日から新石垣空港内売店の「Coralway石垣空港売店」で販売が始まった。高校生らは「八重山農林高の味を知ってもらいたい」とアピールしている。

 コラボが始まったきっかけは、Coralway石垣空港売店の宮良直子店長が、八重山農林高がつくる食材の品質の高さに注目したことだった。空港の利用客に紹介したいと考えた宮良店長が「真空保存が可能で日持ちし、沖縄らしい総菜」をテーマに八重山農林高に依頼した。生徒のアイデアから、条件をクリアできるシューマイの開発が始まった。観光客の多い空港での販売を見据え、沖縄らしさを表現するため、シューマイの具にはチラガーを取り入れた。

 開発に取り組んだ八重山農林高の西盛栄羽(えいは)さん(18)と上村朱璃(かんむら・しゅり)さん(17)によると、開発当初は水っぽさのあるシューマイだったが、8回もの試作を重ね、およそ4カ月で納得のいく商品が出来上がった。チラガーや具材に使ったシイタケ、ニラは同校で生産したもので、トッピングとして香辛料のピパーツの葉やシークヮーサー、もずくなどを載せた。

開発したシューマイを手にPRする八重山農林高の西盛栄羽さん(右)と上村朱璃さん=18日、石垣市の八重山農林高

 彩りにこだわったトッピングや、商品の食感をイメージした柔らかな語感から商品名は「美らしゅうまい」とした。西盛さんと上村さんは「食感や風味が良い。農高の取り組みを知ってもらい、おいしく味わってほしい」と話している。

 1箱8個入りで、価格は800円(税込み)。Coralway石垣空港売店のほか、インターネット販売サイト「Coralwayショッピング」でも購入できる。

(西銘研志郎)