
【南城】南城市長選が23日、投開票される。現職の瑞慶覧長敏氏(63)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と前職の古謝景春氏(66)=自民、公明推薦=は選挙戦最終日の22日も精力的に市内を巡った。同日夕にはそれぞれ打ち上げ式を開き、有権者に支持を呼び掛けた。(金城実倫、照屋大哲)
【瑞慶覧長敏候補】最後の訴え 高校誘致で人材を育成

4年前、私たちは手作りの選挙で勝利した。今回も手作り選挙だ。手作りに勝るものはないと思っている。なぜなら真心がこもっているからだ。南城市の目指すまちづくりは、ちむぐくるのハートがこもった市政だ。
南城市には高校がない。高校誘致は、子どもたちの未来につながる。全国展開する学校法人から複数オファーが来ている。世界に羽ばたく子どもたちを育てたい。
「福祉なくしてまちはなし」をモットーに4年間やってきた。これからは産業振興もしっかりとやっていく。10年ぶりに農振計画を変更し、企業のための土地をつくった。大規模集客施設誘致で雇用を生み出し、南城市の若者たちが戻り、活性化をする。これこそが経済、産業の新しいまちづくりだ。どうか2期目も当選させてほしい。
<プロフィル>
瑞慶覧 長敏氏(ずけらん・ちょうびん) 1958年10月24日生まれ。市大里仲間銭又区出身。琉球大卒。2009年衆院選で沖縄4区に民主党公認で出馬し初当選。1期務めた。18年市長選で初当選。
【古謝景春候補】最後の訴え 南部全体の経済けん引

私が現職の時代から、南部東道路の建設が進められている。本来なら今年3月に完成予定だったのが、予算が削減され遅れている。南部地域を一体化するために必要な道路だ。西銘恒三郎沖縄担当相とともに早急に完成させることを約束する。
都市計画も周囲から「できない」と言われてきたが、しっかり理論武装しやってきた。自然と共生するまちづくりや歴史文化を守るのが私の役目だ。大里南小学校開校も私が膝詰めで用地交渉し、今がある。
これからは市町村間の競争ではなく、南部で連携し底上げしていくことが求められる。南部全体の経済や県全体の産業、観光をけん引し活性化する事業を展開する。
4年前の悔しい思いをバネに、日本一元気で魅力ある南城市を実現するために全力で頑張る。
<プロフィル>
古謝 景春氏(こじゃ・けいしゅん) 1955年3月24日生まれ。市知念安座真出身。沖縄大卒。79年に知念村役場入り。2002年知念村長に初当選。06年の合併後、初代市長となり、3期務めた。