4年前と同じ顔ぶれの選挙戦となった南城市長選は23日、前職で返り咲きを目指す古謝景春さん(66)が、2期目を目指す現職の瑞慶覧長敏さん(63)を破り当選確実とした。
古謝さんは「日本一元気で魅力あるまちづくり」をモットーに、公共工事による雇用確保や子育て支援のための「子ども課設置」などを訴え、市民の支持を得た。再び市政運営を担うことになり、目を潤ませながら「市民の声を聞き、膝を交え行政運営に取り組む」と決意を新たにした。
4年前、65票差で惜敗した悔しさをばねにして、くまなく地域を回った。昨年6月に立ち上がった後援会も一丸となった。市内70の字にブロック長を置き、選挙チラシの全戸配布など「どぶ板」の活動を積み重ねてきた。あの悔しさをみんなが忘れなかった。
家族も背中を押した。次男の景義さん(40)は22日の打ち上げ式でマイクを握り「この4年間でおやじは変わった」と熱く支持を訴えた。
23日午後10時15分ごろ、当確の一報が舞い込むと、事務所内は「おおー」「夢みたい」と歓喜の声に包まれた。古謝さんは長女で選挙活動を共にした伊差川磨理絵さん(37)らと肩をたたき合い喜びを分かち合った。
(照屋大哲)