名護市長選「大きな勝利だ」政府に安堵感 辺野古や北部振興で連携強化に期待


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 【東京】名護市長選で現職の渡具知武豊氏が再選されたことを受け、県選出の与党国会議員から「大きな勝利だ」と声が上がった。岸田政権が推進の立場を示している、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の進展にも期待感が広がった。

 辺野古新基地建設を巡っては、美謝川の水路切り替えに絡む市有地の賃貸借契約などで、政府として市長選後の懸念材料が浮上していた。防衛省関係者は「辺野古工事への影響はひとまず払拭(ふっしょく)できた」と胸をなで下ろした。

 政府関係者は「選挙結果によっては政治的なインパクトが無視できなかった」とし、安堵感をにじませた。

 県選出の国会議員は、2022年度からの新たな沖縄振興で北部振興が重視されている点に触れ、「政府との連携強化が期待できる。北部振興が着実に進められる」と期待を寄せた。