相手候補の当選確実が報じられた午後10時20分ごろ、南城市大里仲間にある瑞慶覧長敏さんの選挙事務所には重たい空気が漂った。険しい表情を浮かべていた瑞慶覧さんは、しばらくして立ち上がり「私の不徳の致すところだ。結果は厳粛に受け止める」と述べ、支持者に頭を下げた。
前回は65票差で大接戦を制した瑞慶覧さん。「4年間、市民目線で(市政運営を)やってきた」と自負する。選挙戦でも「手応えを感じていた」といい「敗因は見当たらない」と戸惑いを見せた。当選を確実にした古謝景春さんには「南城市をより発展させてほしい」と求めた。
自身の敗北について今後の知事選などに「非常に大きな影響がある」とも語り、「オール沖縄」勢力の求心力低下を懸念した。
(伊佐尚記)