米軍、オミクロン株の検査結果示さず 外務省「共有の見通しなし」


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 【東京】在日米軍の新型コロナウイルスの感染拡大問題を巡り、米軍がオミクロン株の検査を実施すると公表して1カ月以上が経過したにも関わらず、26日時点で日本政府に検査結果が示されていないことが分かった。外務省が取材に対して明らかにした。

 外務省の担当者は26日、「(検査結果の)共有の見通しは立っていない。再三請求しているが、(情報を)提供できるものは現時点で何もない」と述べ、検査に関する詳細な情報が得られていないとした。

 在沖米軍基地内で感染が拡大したことを受け、政府は昨年12月22日、米側が変異株の検査を実施すると発表していた。松野博一官房長官は同日の記者会見で「米側からキャンプ・ハンセンの陽性者について、日本側の協力を得て変異株の検査を行い、結果を日本側に共有すると連絡があった」と述べ、米本国に検体を送付し、ゲノム解析を実施することにも言及していた。
 (斎藤学)