「皆違うから皆で助け合おう」 波照間小中で性の多様性学び、発表 竹内清文さんが講師


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
中学1~3年生の混ざり合った班に分かれて熱心に語り合う生徒たち=20日、波照間小中学校

 【波照間=竹富】竹富町の波照間小中学校(金城聡校長)で20日、オンラインによるLGBT講演会とワークショップが開催された。講師として招かれたのは、NPO法人レインボーハートokinawa理事長の竹内清文さん。来校して児童生徒、保護者向けに行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症予防の観点からリモート開催となった。

 午前中は小学校1年から4年の児童とその保護者、教職員20人余が各教室で受講した。画面越しに竹内さんから呼びかけられた児童たちは最初こそ緊張気味だったが、次第に打ち解けた。竹内さんの語る「周りと違っても大丈夫!」「皆違うから、皆で助け合おう」との言葉に真剣に耳を傾けた。

 午後からは小学5年から6年生の児童と中学校全生徒、合わせて26人が講演会とワークショップに臨んだ。午前中よりも詳しい内容の講演では、LGBTに関する説明から入り、性の多様性を知ることで互いに理解し、大切にし合えることなどの説明を受けた。ワークショップでは、違いを知り、認め、差別しないということについて話し合い、まとめて発表が行われた。

小学2年生とオンラインでつないで講演するNPO法人レインボーハートokinawaの竹内清文理事長=20日、波照間小中学校

 班に分かれて熱心に語り合った生徒たちは「互いの個性を認め、考えを共有する」「相手を尊重し、信用する」と次々に語った。画面の向こうから竹内さんは「素晴らしい意見が出ていますね。大切なことを分かってくれています」と生徒たちを激励した。

(新城あやこ通信員)