宮古島市役所で太陽光発電 駐車場にパネル設置、2023年稼働 年240万円の節約見込む


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宮古島市役所

 【宮古島】宮古島市は、市平良の市役所総合庁舎で使用する電気を発電・蓄電する太陽光発電パネルを同庁舎駐車場に設置する計画を進めている。担当課は「二酸化炭素の排出を抑え、電気代の削減にもつながる」とした。

 宮古島市は2008年に低炭素社会実現や地下水など自然環境の保全を目指す「エコアイランド宣言」をしている。太陽光発電の実現は同宣言の推進にもつながる。

 パネルを設置するのは市総合庁舎の市民駐車場と公用車、職員駐車場の一部で、約6047平方メートルに架台を設置して3597枚を敷く。高さのある架台を設置することで、駐車場の日よけ、雨よけも兼ねており利便性の向上も図れる。

 今年4月ごろから設置工事を開始し、2023年2月から稼働する予定。総事業費約7億8千万円のうち、環境省の補助金が4億2400万円で、市負担は3億5600万円。

 環境省の補助金は設置やメンテナンスを担う業者と共同で申請している。市負担金はパネルの10年間のリース料金(保守費用込み)で、年間約3560万円を業者に支払う。一方、設置するパネルによる発電で総合庁舎の電気料金が約3800万円削減される見込みで、差し引きで年間約240万円のコストダウンが図れる。売電は予定していない。
 (佐野真慈)