キングス圧倒の15連勝 抜群の連携で大阪に96-49、観客も興奮 第28戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは2日、沖縄市の沖縄アリーナで大阪エヴェッサ(西地区)と今季第28戦を行い、96―49で大勝した。球団のBリーグ連勝記録を15に伸ばし、25勝3敗で西地区首位を維持した。前半から高い得点力で点差を広げ、後半はさらに勢いに乗って突き放した。次節は5日、沖縄アリーナで三遠ネオフェニックスと対戦する。


抜群の連係、観客興奮
 

琉球―大阪 第1Q、激しく切り込むコー・フリッピン=2日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 キングスは抜群のパス連係と精度の高いシュート力で得点を重ねた。先行逃げ切り型ならぬ「先行勝ち切り型」で連勝街道を突き進む。チーム全体で激しく粘る守備を展開。大阪の得点源であるディージェイ・ニュービルをうまく抑えた。

 第2Q、ジャック・クーリーが珍しくフリースローを2本とも外したが次のプレーで巻き返す。ディフェンスリバウンドを奪い、並里成へパス。再び敵陣ゴール下で受け、1度外してもボールをタッチしてゴールに沈めた。コー・フリッピンは得意のスチールの後に一人で持ち込み、ダンクを決めると会場のボルテージは一気に上がった。「これまでダンクの本数は少なかったが、リズムをつかみながらできた」とチームに勢いと変化をもたらすプレーで躍動した。

 点差が広がった第3Qには個人技やテクニカルなパスを駆使し、観客を喜ばせるプレーが次々に出た。並里成のパスも切れを増し、敵のゴール目前で後方にいたアレン・ダーラムへパス。ダーラムがあうんの呼吸でボールを受けるとダンク決めて観客の度肝を抜いた。9日の天皇杯準決勝を控え、チームは好調を保ち続けている。
 (大城三太)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、2402人)
キングス 25勝3敗
 96―49(26―10,20―14,24―11,26―14)
大阪 13勝19敗

 【評】キングスは盤石な試合運びで第1Q(クオーター)から点差を引き離して勝ち切った。前半は内外からバランス良く得点を重ね、後半は小野寺祥太や牧隼利らが奮起して主導権を渡さなかった。大阪は3点弾の精度やゴール下での得点力を欠いた。

出だしからエナジー全開

 桶谷大HC(キングス)の話 選手は出だしからエナジー全開でハッスルしてくれた。相手ビッグマンを押しのけながら、こちらのビッグマンを守ってくれるプレーをしてくれた。今週末の三遠戦でしっかり戦って、勢いに乗って天皇杯の千葉戦に乗り込みたい。

シュート足りなかった

 天日謙作HC(大阪)の話 明らかにシュートが足りなかった。いいショットは打っているが、スコアリングに困っている状態で厳しかった。前半は(キングスは)セカンドショットも多くて、僕らももっと頑張らなければいけなかった。