ネパール出身のブダトキさん最高賞 日本語弁論大会 介護の素晴らしさを発表


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県知事賞を受賞したブダトキ・アユスさん(前列左から2人目)と入賞者や参加者ら=5日、那覇市のパレット市民劇場

 第39回外国人による日本語弁論大会(主催・県国際交流・人材育成財団)が5日、那覇市のパレット市民劇場で行われ、最高賞の県知事賞(最優秀賞)には、ネパール出身のブダトキ・アユスさん(20)=沖縄リハビリテーション福祉学院=が選ばれた。大会にはネパールやフィリピン、インドネシア出身の10人が参加した。

 ブダトキさんは「幸せになるなら介護福祉士になろう」を演題に、日本の介護の素晴らしさを発表した。親の介護は主に家族で行うネパールと違い、日本では高齢者が福祉施設に入所することに驚いたという。介護業界について学ぶうちに、自分の親のように対応する介護従事者の思いに触れ「家族を大切にする国」と知ったなどと語った。将来は母国でも介護に関わる人材を増やすつもりだと決意も述べた。

 その他の受賞者は次の通り。(敬称略)

▽県国際交流・人材育成財団理事長賞(優秀賞)=アチャルヤ・ラム・プラサド(ネパール、国際言語文化センター付属日本語学校)
▽沖縄テレビ賞(優良賞)=ニ・ワヤン・スリウィンダリ・アンバルワティ(インドネシア、沖縄国際大学)
▽審査員特別賞=アレ・アニタ(ネパール、尚学院公務員法律専門学校)

 (嘉陽拓也)