憧れの職業、魅力ややりがいは?切り抜き新聞で発信 西原南小でNIE公開授業


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 【西原】県NIE(教育に新聞を)推進協議会指定のNIE実践校となっている西原町立西原南小学校(與座衛校長)で1月28日、公開授業と授業研究会が行われた。実践校初年度の取り組みの成果として、6年生の2クラスで、憧れの職業について切り抜き新聞を作る授業が行われた。児童たちはグループに分かれ、活発に意見交換しながら見出しを考えて発表し合った。町教育委員会や町内の他の小中学校、同協議会から約40人が参加した。

切り抜き新聞の見出しを考える児童=1月28日、西原南小学校

 切り抜き新聞は、テーマに沿った記事を切り抜いて集め、レイアウトや見出しなどを考え再構成する。6年生はキャリア教育の一環で、下級生に向けてさまざまな職業の魅力や大変さなどを伝えようと切り抜き新聞に挑戦している。児童はこれまでに「医療」「スポーツ」「教育」「ファッション」などのチームに分かれ、関連する記事を集め、分類してレイアウトを考えてきた。

 この日の授業では仲間分けした記事に見出しをつける作業を進めた。「動物」チームは、「一人一人責任を持って」「大変な仕事を知ってほしい」と呼び掛けるような見出しを考え出した。

見出しを考え意見を交わす児童たち

 1組の児童(12)は「人を引き付ける見出しを考えるのは大変だった」と感想を述べた。今後の授業で切り抜き新聞を仕上げ、発表会を開くことにしている。

 授業後に研究会が行われた。授業を担当した石原律子教諭は「『(仕事の)やりがいを伝えたい』など切り抜き新聞の目的をまとめると、記事選びなど児童たちの作業が早くなった」、山川宗志教諭は「最初に個人で自分の考えをまとめる時間をとったので、グループ活動が充実していた」とそれぞれ振り返った。日本新聞協会認定NIEアドバイザーの甲斐崇西原町教委指導主事は「誰に何を伝えたいのか、新聞作りのゴールを確認することが大切」と述べた。

 (高良利香)