コザ國頭の技あり先制弾、1点を守り切る 県高校新人サッカー


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コザ―美里 前半、ミドルシュートを放つコザの國頭凜楼(中央)=5日、恩納村赤間運動場(大城直也撮影)

 サッカーの県高校新人大会最終日は5日、恩納村の赤間運動場で男女決勝が行われた。女子はコザが1―0で美里に競り勝ち、2年ぶり4度目の優勝をつかんだ。2月12日から大分県で開催予定だった九州大会は中止となった。

 ここ数年、女子決勝で何度も顔を合わせてきた2強による一戦は、コザに軍配が上がった。先制逃げ切りで美里を退けた。

 前半34分にゲームキャプテンの國頭凜楼(りろ)が準決勝に続いてのゴールで先制する。相手GKのミスキックを見逃さずにボールを奪うと、浮かし球で頭上を抜く技ありミドルシュートだった。「風上だったし、ずっとミドルを狙っていた。みんなで勝ち取った1点」と謙虚に喜んだ。

 後半は攻められる時間が続いた。4バックのDF陣は全員1年生。足が止まる場面もあったが、中盤の選手らが戻り、GK比嘉玲を中心に猛攻をしのいだ。

 昨年の新人戦は激闘の末、PKで敗れた。金城怜花主将は「去年はミスで点を奪われた。反省を生かしリベンジできた。選手権までの3冠を狙いたい」と目標を掲げる。「きちんとパスでつないで崩せるようにしたい」と課題も見据えた。

 嶺井祐輝監督は、競技歴が高校からの田部井幸乃実(このみ)、與那覇心暖(ここあ)、照屋ゆずりらFW陣の名を挙げ「このメンバーならもっと上を目指していける」と期待を込めた。

 (大城三太)