コラソン、ホーム戦飾れず 大同特殊鋼に28-35 後半にミス重なり乱れる JHL


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琉球コラソン―大同特殊鋼 前半、ディフェンスを振り切りシュートを決めるコラソンの佐藤草太=6日、県立武道館(又吉康秀撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)第20週第2日の6日、男子の琉球コラソンは暫定7位の大同特殊鋼と沖縄県立武道館アリーナで第15戦を行い、28―35で敗れ、約2カ月半ぶりのホーム戦を勝利で飾れなかった。4連敗で通算成績は2勝12敗1分け。順位は10位のまま。コラソンは前半、佐藤草太がアウト側への鋭いカットインなどで得点を重ね一進一退の攻防を続ける。しかし後半はファウルトラブルで退場者を出すなどして連続得点を許し一気に引き離され、攻守で及ばなかった。次戦は11日午後3時半から同会場で豊田合成と戦う。

 大同特殊鋼は昨年12月の日本選手権2回戦で敗れた相手。琉球コラソンは十分に準備してきたつもりだった。しかし後半、ファウルやミスも重なり乱れた歯車を修正できないまま引き離されてしまった。

 切り込む速さと運動量で強さを発揮した前半は1点を争う勝負ができたが、後半は5連続失点するなど、対応力に差が出た。それに加えて自ら窮地を招いたことも大きかった。

 1点を追う後半1分すぎに2分間退場者を出し、何とか粘るも4分すぎに再び1人が退場した。浮き足立つ間に、高いDFラインに変えてパス回しのスペースをつぶしてきた相手守備に対抗できず、ずるずると失点を重ね、この点差が最後まで響いた。

 前半は佐藤草太が小柄な体格を生かし、素早いステップからアウト側の隙間を縫ってライン際で勝負し得点につなげるなど引いた相手には1対1で競り勝てた。後半、高いDFラインの裏を粘り強く狙えたらもう少し勝機は見えた。

 6得点の佐藤は「速い動きだしや運動量は負けない」と手応えをつかみつつ「パスをもらう前にどれだけ準備するか。後半はメンタル的にも自分たちで崩れてしまった」と悔やんだ。
 (謝花史哲)

▽男子

大同特殊鋼(13)
35―28(16―15,19―13)
琉球コラソン(5)

 【評】琉球コラソンは前半、7メートルライン付近で勝負できたが、後半は高めにDFラインを変えてきた大同特殊鋼に対応できず。守っては連続失点を許して崩れた。シュートの決定率は落ち、守りも慌てて全方位からシュートを狙われた。

相手守備越えられず

 黄慶泳監督の話 前半はスペースをつくって攻めるプラン通りのハンドが進められた。しかし後半はラインを高く上げてコンタクトが強くなった相手守備の第一線を越えられずライン際のシュートができなかった。後半入りの競り合いで負けたのが敗因だ。