美ら海水族館、10月に値上げ 大人2180円、小中学生710円 開館20年


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沖縄美ら海水族館

 沖縄を代表する観光施設「沖縄美ら海水族館」(本部町)が10月から入場料の値上げを検討している。大人は現行の1880円から2180円に、高校生は1250円から1440円、小中学生は620円から710円に値上げを想定。団体と年間パスも含めて平均16%値上げを想定する。水族館の施設管理を国から受けている県によると、水族館の入場料は2002年の開館時から1800円台を維持してきたが、全国の同規模の水族館の入場料を参考に引き上げを決めた。

 県は県議会2月定例会に入場料限度額の変更を認める条例の一部改正議案を提出する。県によると、新型コロナウイルスの影響を受け入場者数の激減による収入減や飼料代の高騰、将来的な大規模修繕に備える。

 値上げによって団体割引の大人は1500円から1730円へ、高校生は990円から1140円、小中学生は490円から560円にする。

 美ら海水族館の入場者数はコロナ前の19年度は約332万人いたが、20年度は60万3千人に激減した。県は飼料代などとして、21年度に補正予算を可決させ、県から指定管理を受け、運営する沖縄美ら島財団へ約13億円を特例で支出した。
 (梅田正覚)