「やんばるは私の宝物」東村出身の声楽家・宮城里美さんが「花想い」CDリリース


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
2日にリリースされたCD「花想い」を手にする声楽家の宮城里美さん=東村

 【東】東村出身の声楽家・宮城里美さんが、郷里のやんばるを思って2019年に発表した歌「花想い」が2日、CDアルバムとしてリリースされた。宮城さんは「やんばるは私の支えになっている宝物。何十年も心の中にあった思いをようやく形にすることができた」と話した。

 幼い頃からピアノを習い、音楽に親しんできた宮城さんは、辺土名高校から武蔵野音大に進学。1996年にイタリアに渡り、ミラノ音楽院で研さんを重ねながら数々のオペラに出演し称賛された。

 2012年に東京に拠点を移し、近年は軽音楽とのコラボコンサートなどを行い、ボイストレーニングなどで後進の指導にも当たっている。

 昨年は名護市で福祉施設などでのアウトリーチコンサートも行い、東村のつつじ祭りでも歌を披露した。現在、北部地域で音楽教室を開くための準備を進めている。

 アルバムの中の「花想い」「アザレア―つつじの丘」は宮城さんが作詞、東風平高根さんが作曲した。「子守歌」は宮城さんが作詞作曲した。

 やんばるの四季や子どもの頃の情景、同級生や母への思いなどを表現した。ソロでのCD化は初めてとなる。制作にあたって多くの人が協力し、CDジャケットは東村でびんがた工房を開いている染谷唯さんが作品を提供した。

 身近な場所で、人々が思い思いに音楽を楽しむコンサートを増やしていきたいという宮城さん。「私にとって、音楽は『願い』であり『祈り』であり『希望』です。その音楽をたくさんの人と共有したい」と話している。

 CDの問い合わせはMiyagiSatomiSTUDIO (電話)090(7813)5950 メールmiyagisatomi@gmail.com
 (友寄隆哉)