沖縄にしかない風景…「首里劇場 金城政則」が金賞 那覇市魅力発信動画 


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 【那覇】那覇市魅力発信動画コンテスト(ククルビジョンこども国際映画祭事務局主催)のグランプリ発表が1月22日、那覇市の若狭公民館から動画投稿サイト「ユーチューブ」を通して配信された。

金賞に輝いた「オキナワンクラシックシアター首里劇場 3代目館長 金城政則」の一場面

 コンテストは「100年先も子どもたちに残したい那覇の魅力」をテーマに60秒の動画を募集し、約40点の作品が寄せられた。こども審査員が選ぶ金賞には、島田昇和さん(54)の「オキナワンクラシックシアター首里劇場 3代目館長 金城政則」が輝いた。

 コンテストは市制100周年記念事業の一つで、同事業補助金を活用して開催された。応募作品はククルビジョンのユーチューブチャンネルで公開している。

 こども国際映画祭in沖縄(KIFFO)は2014年から19年まで続いてきたが、20年以降はコロナ禍で開催できていない。人が集まる映画祭の実施が難しい状況でも、「映画や動画の魅力を伝えたい」「那覇の街を元気にしたい」とコンテストを開催した。

 こども審査員は大田真己(まさな)さん(宜野座村立宜野座中1年)と高江洲巴音(ともね)さん(那覇市立壺屋小4年)が務めた。高江洲さんは授賞理由について「沖縄にしかない風景を感じた。金城館長が『未来の子どもたちへ、頑張って』と言ってくれたので金賞にした」と説明した。監督の島田さんは「首里劇場の短編映画も撮影しており、今後公開したい。一人でも多くの人に首里劇場に足を運んでもらいたい」と話した。

那覇市魅力発信動画コンテストの受賞者、審査員ら=1月22日、那覇市の若狭公民館

 大人の審査員が選ぶ銀賞には、路地を撮影した佐藤純子さんの「su ji gua」が選ばれた。大人審査員特別賞は山田理温さんの「那覇観光~THE Naha Sightseeing~」、ユーチューブ視聴者が選ぶ観客賞はサンジブ・シレスタさんの「美しい那覇」に決まった。

 こども国際映画祭事務局の宮平貴子代表(42)は「私も知らない那覇が詰まっていて、応募した一人一人に感謝したい。コロナが落ち着いて、また映画祭が開催できるようになるまで応援してほしい」と話した。

(伊佐尚記)