新聞で知る学校の歴史 開邦中高が講演会 琉球新報アーカイブを活用


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紙面を紹介しながら新聞の魅力を語る新聞イベントプロデューサーの大久保謙さん(左)と琉球新報社の関戸塩グループ長=11日、那覇市泉崎の新報本社

 開邦中学・高校PTA文化部講演会「新聞は穿(うが)って読むほど面白い!」が11日、那覇市泉崎の琉球新報本社から動画投稿サイトユーチューブで会員向けに生配信された。新聞イベントプロデューサーの大久保謙さんと琉球新報社の関戸塩プロモーショングルグループ長が過去紙面を振り返ることのできる琉球新報アーカイブを用いて同校の歴史や卒業生の活躍を紹介した。動画は約60人が視聴した。

 本紙紙面によると、1986年に開校した開邦高校は、計画段階から、進学に特化せず普通校化を求めるが教員らの中にあり、県民大会まで開かれた。ただ、開学後に入学した生徒の親に教員が多かったことも記事にはあった。卒業生のCoccoさん(歌手)や池上永一さん(作家)、狩俣倫太郎さん(アナウンサー)らの活躍や、同級生とのつながりを大事にし、仕事に生かしている卒業生らの事例などを紹介した。

 大久保さんは「これからはどれだけ視野を広げられるか、多様な価値観を持てるかが大事で新聞は視点を持つ材料となる。新聞の良さは歴史の点と点を結べること。これからの開邦生がどのような形で紙面を飾るのか楽しみ」と述べた。中学1年に娘がいる女性(52)は「受け止め方次第で世界が変わる。新聞に対する意識が変わった」と語った。会員は後日でも動画を視聴できる。

 琉球新報社はPTA、学校、自治会などから新報アーカイブを活用したイベントを受け付けている。問い合わせは地域読者局(電話)098(865)5013(平日午前10時~午後5時)。