漂流軽石、泡瀬の処分場で埋め立て検討 沖縄総合事務局、強度把握へ


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漂着した大量の軽石=2021年10月29日、国頭村(小型無人機で大城直也撮影)

 沖縄総合事務局は14日、今帰仁村運天港で回収した大量の軽石の処分方法について検討する有識者会議「軽石の埋立処分に関する技術検討委員会」の初会合をオンラインで開催した。冒頭のみ報道陣に公開された。同局は軽石を浚渫(しゅんせつ)土砂と混合し中城湾港泡瀬地区の土砂処分場で埋め立て処分する計画を検討していることなどを説明した。

 運天港は軽石の影響で離島航路が運休となるなど被害が深刻だった。港湾管理者の県から要請を受けた同局が施設の一部を管理し、除去作業を進めている。同局は10日までに約1万1400立方メートルを回収し中城湾港の2カ所に仮置きしている。

 軽石の活用法として、同局は国が実施する中城湾港の泊地整備で発生する浚渫土砂と混合し、同湾港泡瀬地区の土砂処分場で埋め立て処分する方向で検討していると報告。埋め立て完了後の施設整備の際に、施工性が確保できる地盤強度であるかを確認するため、混合材の試験施工を実施中だと説明した。委員からは軽石の性状をより詳しく把握する必要があるため、追加試験の必要性を指摘する意見が挙がった。
 (当銘千絵)