那覇軍港訓練「はなはだ疑問、恒常化の懸念」沖縄副知事が抗議 防衛局長と外務省大使に


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小野功雄沖縄防衛局長(手前)らに抗議する謝花喜一郎副知事(奥)=15日午後、県庁

 在沖米海兵隊が那覇港湾施設(那覇軍港)で実施した航空機離着陸を伴う訓練を巡り、沖縄県は15日、小野功雄沖縄防衛局長と橋本尚文外務省沖縄担当大使を県庁に呼び、那覇軍港で今後航空機離着陸や訓練を一切行わないよう米軍に働きかけることなどを求めた。

 15日、謝花喜一郎副知事が小野局長らに手渡した抗議文は訓練について「那覇港湾施設でなければ実施できない訓練であったか、はなはだ疑問」と指摘する。謝花副知事は小野局長らへの抗議で「徐々に航空機を飛来させる様子を(県民に)見せて慣れさせようとしているのではないか。県民には恒常化の懸念がある」と訴えた。

 米海兵隊は那覇軍港に「非戦闘員避難」などの訓練として垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなどを飛来させた。橋本大使は県側の抗議に対して「非戦闘員避難では港湾を活動拠点とすることはあり得る」と容認姿勢を示した。その上で「不安があるということは東京に伝えたい」と語った。