ヘイト条例「実効性を」 抗議団体、沖縄県の構成案に要請


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那覇市役所前のヘイトスピーチに抗議する沖縄カウンターズの旗

 ヘイトスピーチに抗議する「沖縄カウンターズ」は17日、ヘイトスピーチを抑止する条例の制定を巡り、県の姿勢が消極的だと抗議し、実効性のある条例を求める要請文を県に送った。

 同団体は、県が示した条例の構成案から差別的言動をした人の「氏名公表」の措置が削除されたことについて「氏名公表だけで抑止となるかは疑問だ。残念ながら県はそれすらも放棄しようとしている」と批判した。

 要請は(1)ヘイトスピーチを止めるという姿勢を示し、意味のない「結論ありき」の条例案を作らないこと(2)東京弁護士会のモデル条例や川崎市、大阪市などの先行例を基準として議論すること(3)検討会議の継続(4)専門家へのヒアリング―の4項目を求めた。
 (稲福政俊)