倉敷ダム不発弾発見、きっかけは福地ダム関連工事…取水量増え湖底が露出


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湖底の一部が露出している倉敷ダム=18日

 倉敷ダムの貯水率が約35%に落ち込み、表出した湖底部分で不発弾やドラム缶が見つかった。水位の低下は、国管理の福地ダム(東村)が関連工事中のため、倉敷ダムや山城ダム(うるま市)の取水量を増やしていたことが要因。倉敷ダムの貯水率は平年の半分程度まで低下していた。

 倉敷ダムを水源の一つとする北谷浄水場(北谷町)では、中南部7市町村に供給する水道水の約15%(2020年度平均)が倉敷ダムからの取水となっている。県は安全性確認まで倉敷ダムの取水停止した上で、当面の間は本島北部地域のダムからの取水を増やして賄うことにしている。

 福地ダムの工事の影響で北部地域の他のダムも取水が増えているが、全体の水量が多いため影響は限定的だとして、県として水の安定供給は保てると説明している。

 (明真南斗)