豊見城男子が3年ぶりV 眞境名の3点弾でリズム 小橋川杯高校バスケ


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豊見城―美来工科 ジャンプシュートを決める豊見城の眞境名星。シューターとしてチームをもり立てた=20日、宜野座村総合体育館(謝花史哲撮影)

 バスケットボールの第40回小橋川寛杯争奪高校生選手権大会は20日、宜野座村総合体育館で男女決勝リーグ最終戦が行われ、男子は豊見城が美来工科に76―62で競り勝ち、3戦全勝で3年ぶり3度目の頂点に立った。女子は西原が那覇に74―50で快勝し、3戦全勝で2年連続9度目の優勝を果たした。男子の美来工科と女子の那覇は2勝1敗で準優勝となった。例年は上位4校が九州大会に派遣されるが、今年は中止が決定した。

 3点シュートが試合の流れを大きく左右した。豊見城は第1クオーター(Q)から3点弾の得点機をつくり、高い精度で点を積み上げた。昨年12月の新人大会決勝で敗れた美来工科に雪辱を果たし、松田悠之介主将は「選手権から負けが続き、けんかしながらも練習してきた。成果が現れてうれしい」と胸をなで下ろした。

 開始4分で5―4。互いに点が入らないロースコアの展開となった試合序盤、眞境名星(1年)の放った3点弾がリングを射抜いた。これを皮切りに、本来はドライブが持ち味のエース松田も外から狙う。立て続けに5回の3点弾を沈め、リズムをつかんだ。

 インサイド一辺倒だった課題に向き合い、攻めの意識を高め、シュート力を磨いてきた。新人大会後にフォワードからシューターへの転向を命じられた眞境名は第4Qにも3点弾を2連取した。6本の3点弾を決めて、松田の29得点に続く22得点と輝きを放った。

 第3Qには粘る美来工科に2点差まで詰め寄られたが、新たに取り組むゾーンディフェンスが効果的に決まった。シューターがスペースを広く使うことで松田のインサイドも生きて、再び点差を引き離した。

 眞境名は「シューターとして役割を持って、これからの大会も活躍できるよう頑張りたい」と意気込む。敗戦から成長につなげた豊見城が県総体優勝に向けて勢いを付けた。
 (謝花史哲)


 【男子】
▽決勝リーグ
豊見城
76―62(20―15,18―8,20―23,18―16)
美来工科

宜野湾
90―85(17―17,19―16,28―29,26―23)
興南

▽最終順位 (1)豊見城3勝(2)美来工科2勝1敗(3)宜野湾1勝2敗(4)興南3敗