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流出事故から約1年がたつのに、指針値を超えるPFOSなどが検出され続けているのは、過去に泡消火剤を使ってきた結果、土壌が汚染され、水路に少しずつ染み出しているということが考えられる。
昨年2月に琉球新報が事故現場近くで採取した泡の分析結果と、自衛隊が今回発表した調査結果を比較すると、今回の方がPFHxS(有機フッ素化合物の一種)の割合が大きい。土壌から染み出す際、PFOSよりPFHxSの方が流れやすく、割合が大きくなる傾向がある。昨年飛散した泡消火剤のPFOSなどが土壌から染み出すにはもっと時間がかかる。それより過去に使用した泡消火剤に含まれていたものが染み出しているとみられる。
今後もこのような状態が続く可能性が高い。染み出した後のものだけを見ていても対策にならない。最も汚染の元になっている場所を突き止めた上で効率的に対処していくことが必要だ。
過去に泡消火剤で訓練などをした場所が一番濃度が高いはずだ。そこの土壌調査をし、ある程度、土壌を取り除くなどの対策をすべきだ。
(環境衛生学)