【うるま】宜野湾市大山で生コン業を営む(有)大山コンクリート工業は27日午後1時から、うるま市石川多目的ドームでオールスター大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合、共催・琉球新報社)を開催する。同社の創業65周年記念事業で、県下の強豪牛や人気花形牛を選抜した。取り組みはシーの十一番戦からシーの一番戦まで11組。総勢22頭の猛牛が登場する。注目のシーの一番は貴花大獣王と魁闘キング、シーの二番はドルと白鷹山、シーの三番はイーグル王と盛アコー、シーの四番はそれいけ光神龍と健竜大力、シーの五番は天心さくらとアカジンと、沖縄闘牛界を代表する豪華牛が登場。八重山民謡ショーも午後12時15分~45分に開催する。
■シーの一番 貴花大獣王(元・大獣王)×魁闘キング
貴花大獣王は、湾曲して鋭くとがった角を武器に強烈な割り技からの腹取り攻撃を繰り出す沖縄闘牛界屈指の超大型牛だ。活躍が際立ったのは、2021年1月の新春南部大闘牛大会での全勝工業勝進龍戦だ。鋭くとがった角を使っての強烈な割り技で全勝工業勝進龍を圧倒。過去には、将龍成、マンモス一華剛、神風ガン太、全勝工業勝進龍、白鷹山に勝利。上地大宝と沖縄全島一牛の闘勢琥珀に敗北。戦歴は5勝2敗。
一方、初戦でいきなり強豪牛への挑戦牛として抜てきされた魁闘キングは、長くて鋭くとがった角を武器に強烈な掛け技からの腹取り攻撃を繰り出す若手のホープ牛だ。特徴としては、赤毛牛に白色の斑点が入り交じった大型牛。系統的には闘牛界で活躍したカンムリワシの直系のようだ。大型牛と相当数の練習試合を積んでおり、侮れない注目牛だ。
闘牛界屈指の強豪牛貴花大獣王を相手に初登場の魁闘キングがどのような闘いを挑むか興味津々だ。
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■シーの二番 ドル×白鷹山
ドルは、闘牛とは想像しがたい巨大な岩山を思わせるような巨漢牛ながらスピード攻撃を信条とする強豪牛だ。その実力が改めて評価されたのは19年3月に行われた沖縄選抜大会での有心蓮勝龍戦だ。当時、沖縄闘牛界で最強を誇っていた9連勝無敗の実力牛有心蓮勝龍を相手に激闘を制しての勝利が光っている。その後、日向に勝利して現在2連勝負けなし。
対戦牛の白鷹山は、横開きの角を使っての腹取り速攻と軽快なフットワークでの防御技を得意とする白毛の大型牛だ。際立っているのは、昨年12月の与勝大闘牛大会での雷神大力を圧倒しての初勝利で上昇機運にある。戦歴1勝2敗。
白鷹山がドルを相手に得意のフットワーク戦法で持久戦に持ち込めるか。
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■シーの三番 イーグル王×盛アコー
イーグル王は、湾曲して鋭くとがった角を武器に強烈な掛け技から一気に腹取り攻撃を繰り出す実力牛だ。21年5月第114回春の全島闘牛大会の全島一決定戦で闘勢琥珀に敗北。それ以前は、大勝藤虎、それいけドラゴン、武捷龍、神風ガン太、古堅モータース☆白龍に勝利。5勝1敗。
盛アコーは、横開きの角を使っての掛け技からの腹取り攻撃や軽快なフットワークでの防御技など技巧派の赤毛花形牛だ。昨年5月の第114回春の全島闘牛大会で徳田アコーと激闘の末で勝利。戦力評価がますます上昇。前回は南部一刀龍に白星を飾っており目下2連勝と絶好調だ。
盛アコーが果たして格上イーグル王の攻撃力をかわし持久戦に持ち込めるか。
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■シーの四番 それいけ光神龍×健竜大力
それいけ光神龍は、上向きの角を武器に強烈な割り技からの腹取り攻撃を繰り出す荒技牛だ。19年9月の昭和32年生大闘牛大会の横綱戦で古堅モータース☆武蔵龍に勝利。昨年5月の第114回春の全島闘牛大会では、龍力王に敗北。旧名は2代目ゆうり鬼若として活躍。過去には、天心タイガー、東山夢宝勝、石川狼、将立成、不死鳥、伊良皆圧送大進撃を撃破した実績がある。
健竜大力は、長くて鋭くとがった角を使っての掛け技からの腹取り攻撃を得意とする大型の猛牛だ。特に目立っているのは、昨年3月の本部町学童軟式野球チャリティー闘牛大会で、ハーフ金パンダとの27分にも及ぶ大雨の中での激闘の末、勝利したのが印象的だ。
両牛ともに攻撃的な気性だけに目の離せない激戦となりそうだ。
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■シーの五番 天心さくら×アカジン
天心さくらは、長くて鋭くとがった角を使っての掛け技からの腹取り攻撃を繰り出す徳之島代表の人気花形牛だ。当地では、19年4月の徳之島闘牛大会で仲一號に9分余でデビュー戦初勝利。2戦目は、20年徳之島若手選抜ナイター大会で星劉王に敗北。1勝1敗。沖縄初戦。
アカジンは、長くて鋭くとがった角を使っての割り技、掛け技、腹取り速攻と多彩な荒技を放つ徳之島産の赤毛人気実力牛だ。沖縄初戦は昨年11月の具志川大闘牛大会で全勝工業カキヤーに17分余にも及ぶ激闘の末に敗北。当地では、元徳之島中量級全島一牛のしぃじゃトガイー、北天白龍、闘将☆テンに勝利。心和王に敗北。通算戦歴3勝2敗。
両牛ともに鋭くとがった角を武器に荒技攻撃に定評があるので予断を許さない激闘となりそうだ。
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(平川康宏通信員)