伊平屋、補助金返還で前村長に賠償請求へ 村議会が提訴を承認


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伊平屋村役場(資料写真)

 【伊平屋】田名漁港の整備事業で、工期遅れによって伊平屋村が補助金8680万円を県や国に返還したことを巡り、村議会(金城信光議長)は22日の臨時会で、村が返還同額の損害賠償などを求めて、前村長の伊礼幸雄氏(74)を提訴する議案を全会一致で承認した。弁護士費用など約360万円を含む補正予算も可決した。

 伊礼氏が必要な指示を出すなどの義務を怠り、村に損害を与えたとして、村民有志が昨年5月、伊礼氏に損害賠償を請求するよう村側に求め住民訴訟を起こしたが12月に取り下げていた。

 村は1月7日、伊礼氏に損害金の賠償請求を通告したが、伊礼氏は2月1日、応じないと文書で回答した。議会承認を受けた名嘉律夫村長は「裁判で前村長の責任を明らかにしていきたい」と述べた。

 村は3月以降、那覇地裁に提訴する見通し。

 (長嶺晃太朗)