剣道県中学新人大会 団体男子は石田、女性は嘉手納が連覇


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
石田―嘉手納 面を打ち込む石田の照喜名宙(右)=23日、那覇市の真和志高校(大城直也撮影)

 剣道の第53回県中学校新人大会は23日、真和志高校で行われ、男女中学の団体戦を行った。4チームによる決勝リーグを行い、中学男子は石田、女子は嘉手納がそれぞれ3戦全勝で2連覇を達成した。

男子・石田 照喜名兄弟がチームけん引

 2連覇をつかんだ石田中メンバーには自信がみなぎっていた。2位になった嘉手納との対戦では、双子の照喜名宙(そら)、昊(こう)兄弟がそれぞれ2本を奪う完勝で強豪校としての風格を印象付けた。小学校1年から剣道を始めた2人は常に切磋琢磨(せっさたくま)する間柄で、チームにとって欠かせない存在となっている。

 主将を務める兄の宙は3戦全勝。「勝ち負けも気にしつつ、最後の嘉手納戦は楽しもうと思った」と伸び伸びと試合場を躍動した。相手が面を奪いに来るのをタイミングを見計り、小手を見舞った。さらに面で仕留め「やり切った感があった」と充実感あふれる表情を見せた。

 弟の昊は2勝と引き分けだった。内心では、兄へのライバル心をたぎらせるが「仲間を大事にチームで勝利へとつなぐことができた」と穏やかな口調。「4月に入る1年生のお手本となるような、他のチームからは強いと言われるような剣道をしていきたい」と思いを込めた。
 (大城三太)

先鋒竹下、全てに勝利 嘉手納の連覇貢献

嘉手納―南風原 面を決める嘉手納の竹下櫻咲(右)

 決勝リーグ。嘉手納は城北戦で5―0の完勝を収めた一方、浦添戦と南風原戦は2―1と気の抜けない戦いが続いた。

 先鋒の竹下櫻咲は冷静な試合運びで3戦全て勝利し、2連覇を呼び込んだ。「次につなげる役割を果たせてよかった」と自信を得た様子だった。

 南風原との対戦で、チームで唯一敗れた新垣月渚は「負けて悔しかったが、他のメンバーが勝ちにつなげてくれた」とチーム力を誇った。

 現メンバーの2年生だけで臨んだ昨年4月の県春季でも大会を制しており、それぞれが成長した姿を見せた。

 津嘉山らん主将は「次の大会も優勝できるように練習したい」と力を込めた。
 (大城三太)