エイサーを題材にギャグ連発 ゴリ座長、おきなわ新喜劇


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 舞台エンタメの魅力を伝える「沖縄芸能DAYS2022」(県、県文化振興会主催)が1月29日から2月19日まで、那覇市のテンブスホール、パレット市民劇場で開催された。解説付きの琉球芸能、琉球舞踊をベースにしたミュージカル、沖縄出身の芸人らが出演するお笑い舞台の3作品全12公演が上演された。3作品を紹介する。

カチャーシーを踊って舞台を活気づける「a la carte(アラカルト)の出演者=1月30日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール

<アラカルト~琉球芸能をお好みで>多彩な演目 解説と共に

 琉球芸能大使館主催の芸能公演「a la carte~琉球芸能をお好みで~」が1月29、30の両日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールで上演された。県立芸大芸術文化研究所准教授の鈴木耕太(29日)、琉球歴史研究家の賀数仁然(ひとさ)(30日)を講師に迎えて芸能の魅力を笑いたっぷりに紹介した。趣向を凝らした舞台構成、多彩な踊りで魅了した。

 30日は玉城流玉扇会の大田礼子ら、大城流寿乃会の城間千恵美、貞扇本流貞扇会の大城一咲ら、KUGANIの比嘉建、玉城流喜納の会の仲間春風らが出演した。地謡は花城英樹、與那國太介、賀数さやか。

<沖縄燦燦>歌や踊り 表情豊かに

表情豊かに舞台を駆け回る「沖縄燦燦」の出演者=6日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール

 「沖縄燦燦(おきなわさんさん)」(エーシーオー沖縄主催)が5、6日の両日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールであった。情熱的な踊りと生演奏で彩られた全7景の「沖縄版ミュージカル」に客席が沸いた。6日の公演を取材した。

 海人の三良(比嘉大志)とカナー(上原唯)の恋を軸に、2人の結婚や家建て、村人たちの絆が描かれた。

 チアキの歌・三線、くによしさちこのバイオリン、伊波はづきの太鼓に乗せ、琉球舞踊の雑踊よりも1テンポ早い踊りが舞台を彩った。

 最後に観客も一緒に踊る仕掛けや、手品のような衣装の早着替えなど舞台演出も楽しませた。

<おきなわ新喜劇>エイサー題材 ギャグ連発

エイサーをテーマにドタバタ劇を展開する「おきなわ新喜劇『学校へ行こう!エイサーの逆襲』」=19日、那覇市パレット市民劇場

 ガレッジセールのゴリが座長を務めるおきなわ新喜劇の公演「学校へ行こう!エイサーの逆襲」が18、19の両日、那覇市パレット市民劇場であった。沖縄芸能「エイサー」をテーマに、おきなわ新喜劇が息ぴったりの多彩なギャグで魅了した。

 ガレッジセールの川田広樹とゴリ、宮川たま子、ありんくりん・ひがりゅうた、クリスらが学校を舞台に、個性的なキャラクターを演じる。エイサーをネタに、ドタバタ劇を展開する。沖縄音楽や踊り、文化を舞台に織り交ぜつつ、沖縄ネタを詰め込み、地元客を中心に、子どもから大人まで笑わせた。