カクテルやサングリアにも!泡盛の魅力、若者に発信 県酒造組合「遊び心」スローガンに


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泡盛のロゴを使って提案する泡盛カクテル=1日、那覇市のホテルアンテルーム那覇

 県酒造組合(佐久本学会長)は1日、那覇市内のホテルアンテルーム那覇で会見を開き、若い世代に泡盛をアピールするための統一ロゴとスローガン「あそび心、盛りだくさん」を発表した。統一したメッセージを出すことで、泡盛のイメージ改善や、おいしい飲み方や楽しみ方を伝える狙いがある。

 売り上げが低迷する泡盛の再興を目指すブランディング事業で、2021年7月から始まった取り組み。県内46酒造所を対象にした会議を開き、泡盛の再興に向けた課題解決を議論してきた。企業のブランディングを手掛けるパラドックス(東京都)が支援した。

泡盛ブランディングのロゴマーク

 お酒を飲み始める大学生や20~30代の若者をターゲットに、泡盛の魅力を広める活動を展開していく。特に20~30代の女性は泡盛に対して「古臭い」「おいしくない」「二日酔い」などのマイナスイメージを持つ傾向が強いという。スローガンは、水割りやコーヒー割りの他に、カクテルやサングリアにするなど、自由な飲み方ができる泡盛のイメージを意識した。ロゴマークの「あ」は、泡盛やあそび心などの頭文字を取った。

 今後はロゴとスローガンを掲げて、就活イベントやフェスティバルなど若者が集まるイベントに出店したり、泡盛カクテルなどを提供するキッチンカーを稼働させたりする。

 佐久本会長は「泡盛の本来の魅力や良さをしっかりと伝えていく必要がある。泡盛業界以外の人が、泡盛を誇りに思ってもらえるようにしたい」と話した。
 (中村優希)