波照間製糖が一時閉鎖 コロナ感染で人手不足 製糖期2週間遅れ


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波照間製糖(資料写真)

 波照間製糖の波照間事業所(金武清也所長)でこのほど、新型コロナウイルス感染症の陽性者と濃厚接触者が相次いだため人手不足となり、事業所が一時閉鎖していたことが2日までに分かった。県内は製糖期のため各工場は繁忙期を迎えており、同事業所でも島内外から季節労働者を45人雇い入れ、作業を進めていた。10日間の閉鎖を経て2月26日に事業所を再開したが、今期の製糖期は他の要因も含め、当初予定から約2週間ずれ込み4月下旬までとなる見通しだ。

 同事業所によると、2月中旬に2人の季節労働者が体調不良を訴え、検査の結果、陽性と診断された。季節労働者は事業所の寮で共同生活を送っているため、その他9人も濃厚接触者となった。2日現在も感染ルートは分かっていない。

 金武所長は「小規模で季節労働の力に依存する事業所にとって、コロナの打撃は大きい。感染ルートが見えず不安もあるが、何とか製糖期終了まで安全操業に努めたい」と述べた。

(当銘千絵)