沖縄復帰50年の式典、政府内に実施本部 東京会場はホテル開催へ


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首相官邸(資料写真)

 【東京】沖縄の日本復帰50年の節目となる5月15日に政府と県が共催する復帰記念式典の概要が、2日までに関係者への取材で判明した。岸田文雄首相ら司法、立法、行政の「三権の長」のほか、歴代の沖縄担当相や駐日米国大使が参列する。政府は松野博一官房長官を本部長とする式典実施本部を設置し、東京会場を港区のグランドプリンスホテル新高輪の宴会場とする方向で最終調整している。沖縄会場は宜野湾市の沖縄コンベンションセンターとし、両会場をオンラインでつなぐ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、沖縄会場は県選出・出身国会議員ら地元関係者の招待を中心とするなど、大規模な人の移動を控える措置が取られる見込みだ。式典の実施は、8日の閣議了解で正式決定する見通し。

 内閣府によると、沖縄と東京での式典の同時開催は1972年5月15日以来。この際は政府主催で、東京会場を日本武道館、沖縄会場を那覇市民会館とし、東京は約1万人、沖縄は約1500人が参加した。

 復帰から10年、20年の式典は東京で、25年、30年、40年の式典は沖縄で開催。沖縄開催の会場は700~1千人が集まったという。

 東京会場をホテルで開催するのは初めてとなる。グランドプリンスホテル新高輪は、官房長官や沖縄担当相らも参加して約千人規模で催している沖縄観光の夕べ「沖縄ナイト・イン東京」の会場にもなってきた。

 (安里洋輔)