コンピューターウイルスが沖縄県内で拡大 添付ファイル開封注意やセキュリティー対策徹底を


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沖縄気象台を装い、本紙記者に送付されコンピューターウィルス「Emotet(エモテット)」が添付された攻撃メール

 取引先や知人を装ったメールを通して感染するコンピューターウイルス「Emotet(エモテット)」が、沖縄県内で広まっている。琉球新報は3日までに、沖縄気象台や県内の自治体職員、民間企業社員を装ったメールを確認した。

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 ウイルスは偽装メールに添付されたファイルを開くと感染する。メール情報を盗んで次々に感染を広げるほか、パソコンが乗っ取られ、他のウイルスに感染させられたり、第三者へのサイバー攻撃の足掛かりに悪用されたりする。

 警察庁によると、1月下旬からエモテットを活用した攻撃メールが国内で急増している。メールの添付ファイルなどを簡単に開封しないほか、最新のセキュリティー対策を施すことなどを呼び掛けている。

 琉球新報には同日午前、「高温に関する早期天候情報(沖縄地方)を発表しました」などとする件名のメールが送られてきた。沖縄気象台に問い合わせると、メールの送信を否定し、ファイルを開封しないよう注意喚起を促した。担当者は被害の有無などについて「状況を確認中」とした。
(梅田正覚)


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