那覇ー台北の貨物便、1年ぶりに再開 中華航空・ヤマト運輸 定期化を模索


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台北行きの中華航空の飛行機に積み込まれる貨物コンテナ=3日、那覇空港

 中華航空(台湾)とヤマト運輸(東京)は3日夜、那覇発台北向けの直行貨物便を約1年ぶりに再開した。酒や生鮮食品など県内事業者の貨物を、コンテナ12個とパレット二つ分の計16トン、飛行機に積み込む作業を那覇空港で公開した。機材はエアバス330―300型機を使った。

 新型コロナウイルスの影響で全日本空輸が国際貨物便を運休し、ヤマト運輸が沖縄で通関していた国際宅急便なども休止していることなどから、県内から海外へ輸出する場合は東京を経由する必要がある。台北に輸出する場合、羽田空港経由だと8時間以上かかる。

 今回の輸送で、コストや利便性を検証し、継続的な運航を再開できないか模索する。

 ヤマト運輸の梅津克彦執行役員は「県外貨物との混載になると予想していたが、全て県内で驚いた。定期便の再開を模索したい」と話した。中華航空沖縄支店の魏麟孫(ウェイリンスン)支店長は「1年ぶりに運航できうれしい。(定期便が)飛べる状況になったらすぐ再開できるよう、関係者と話し合って準備したい」と話した。

(中村優希)