沖縄県は5日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の派生型で感染力がより高い「BA.2」が県内で初めて確認されたと発表した。中部と南部の保健所管内で各1人見つかっており、感染症対策課の嘉数広樹課長は「『BA.2』が市中で広がっている可能性は否定できない」と、さらなる感染拡大を懸念した。
県によると、県衛生環境研究所が採取した48献体をゲノム解析した結果、4日に判明したという。確認されたのは中部保健所管内の50代男性と、南部保健所管内の20代男性の施設職員で、いずれも軽症という。現在、保健所が県外への渡航歴や来訪者との接触などを調査中。
県は今後、県衛生環境研究所のゲノム解析を週2回、96検体に増やすなど検査体制を強化する。
5日は新たに10歳未満から90代までの900人の感染が確認された。
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