店頭商品スマホで発送 レイメイがアプリ実証実験


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商品PR動画用のバーコードをアプリで読み込む様子=2月22日、那覇市牧志の琉球民芸センター

 レイメイコンピュータ(那覇市、知念正和社長)は2月22、23の2日間、買い物から商品発送までを一貫してできるアプリ「SHiP(シップ)」の実証実験を、那覇市の琉球民芸センターくもじ店で実施した。

 アプリは、陳列されている商品のバーコードをスマートフォンで読み込むと商品の購入手続きができる。商品は自宅まで発送でき、荷物を増やさず観光を楽しめる。特に焼き物などの割れ物は、持ち歩いて割る危険性がないため需要を見込む。

 商品PR用のバーコードを店側で作る仕組みも整えた。琉球ガラスに飲み物を入れる様子など購入後のイメージをスマホで見ることができる。2022年夏以降の実用化を目指している。

 中小規模の店舗をターゲットに、月額1万~2万円程度で利用できるよう想定している。アプリが実用化され普及すれば、店側の業務効率化にもなる。業務が減った分の時間を営業や接客に充て、サービスの向上にもつながるという。

 事業は沖縄ITイノベーションセンターが県から受託する21年度アジアITビジネス活性化推進事業を活用した。レイメイコンピュータの諸喜田源専務は「DX化で得られた人的資源を営業などに充てられるようにしたい」と話した。 (中村優希)