rokuyou社長の下向依梨さんに聞く沖縄のSDGs 12日にOSP年次フォーラム


社会
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 SDGs(持続可能な開発目標)を促進する企業・団体のプラットフォームOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)は12日午前9時半から、那覇市の琉球新報ホールで年次フォーラムを開く。本年度の活動で取り上げた貧困解決や多様性、次年度からOSPの活動として力を入れる教育の各テーマについて参加者と対話しながら、具体的な次の一歩を考える。当日の内容を3回で紹介する。初回は「教育」。

 マイプロ沖縄を運営し、午後のトークセッションに登壇する「rokuyou」の下向(しもむかい)依梨(えり)社長に話を聞いた。

 ―若者の力とは。

 「生まれた時から環境問題が叫ばれていた世代で、地球規模の課題への危機感や当事者意識が強い。ネットで世界とつながり、世界に発信するのが当たり前の時代の自由さもある。彼らの鋭い感覚・アイデアと行動力は、私たち『ゆとり世代』より進化している」

 ―若者との連携で社会はどう変わるか。

 「生き生きした若者の姿に大人は希望を感じるし、大人に対等に扱ってもらえば若者は自分たちの価値を認識できる。大人が若者を邪魔せず手助けできれば、両方が力を得て盛り上がり、社会をよりよく変える大きな力になると思う」

 フォーラムでは午前中、高校生と大学生の11組が課題解決に向けたプロジェクトを発表する。高校生は、1月に開かれた全国マイプロジェクトアワード2021沖縄県サミット参加者のうち、継続して取り組む9組が登壇し、企業から意見をもらう。学校から飛び出し、社会と連携して実現を模索する。午後のトークセッションでは、教育・学校と企業・社会が連携する可能性や具体的な方法について話し合う。